
2001年に観光でプネを訪れた当時、コーヒーと言えば南インド式のいわゆる「フィルターコーヒー」か、インスタントコーヒーをミルクで溶かして砂糖をたっぷり加えた「ネスカフェ」を指すものでした。
当時もカフェコーヒーデイズやバリスタといったチェーン系の店はすでにあるにはあったのですが、非常に店舗数が限られていたことと、例のフィルターコーヒーが8ルピーほどだった頃に1杯50ルピー以上するコーヒーは高級に感じ、気軽に行こうという感覚にはなかなかなれませんでした。
それからわずか数年の間に、英系チェーンのCosta Coffeeや、The Coffee Beans and Tea Leavesなどが次々と進出、中・高所得層の若者にカプチーノやカフェラテが急速に受け入れられるようになり、ついに、インドにおいては価格が高すぎると踏んできたスターバックスまでもが上陸するに至りました。
わたしにとって個人的に喜ばしいのは、こうしたコーヒー店がいずれも、ロックやらボリウッド音楽を店内の隅々まで大音量で再生することが、全くクールでないばかりか、会話を楽しみたい客にとって迷惑でしかないということに、ようやく気づいてくれたらしいことでしょうか。
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