ガンディ生誕日にあたるガンディ・ジャヤンティ(Gandhi Jayanti)の2日、現地紙は、バンガロール大学(Bangalore University)のガンディ研究学科に在籍し、通年に渡りガンディについての理解を深めている18名の学生について紹介した。
学生らをまとめる講師のアニル・クマール(Anil Kumar)さん自身も、昨年は学生としてガンディ研究の本拠地とされるマハーラシュトラ州ワルダー(Wardha)のガンディ研究所(Institute of Gandhian Studies)に1年間在籍し、学位を取ったばかりだ。
このように若い世代に独立の父ガンディの精神を確実に継承させることが、バンガロール大学の方針となっており、研究に取り組む学生の専攻も環境から歴史まで幅広い。
同学で環境を専攻する学生のひとりは、「ガンディの遺した考え方には、自然環境に対して配慮した生き方について示すものも少なくない。こうした思想にヒントを得て、持続可能なインドの成長モデルとは何かを深く探っている」と語っている。
ガンディの考え方は、教師を目指す学生にとっては子供たちに確実に受け継いでいくべきものであり、技術を専攻する学生にとってはリーダーシップ・スクールを設立するという将来の夢を実現するための手段であるという。
「ガンディの『サルボダヤー(Sarvodaya、万人の発展)』思想は、特に農村部において自分が何をできるか、深く考え、実行していくきっかけになった」と話す、ガンディ研究の博士課程を専攻する学生も含めて、ガンディ研究に深く関わることは「就職面でも有利になることは間違いない」と口を揃えて言う。
「インド国内のみならず全世界において、ガンディの思想は引き継がれている。ガンディについて誰よりも知識があることは、必ず人生の資産になるはずだ」