天皇・皇后両陛下が30日、53年ぶりに1週間あまりの日程でインドを訪問するとあって、インドでも日本との一層の関係強化に期待が高まっている。
両陛下は30日に羽田空港を出発し、首都デリーではマンモハン・シン首相と会合されたり、天皇陛下ご自身が即位前の皇太子時代に発足に携わられた、インド国際センターを訪問されたりした後、12月4日にはチェンナイに移動される。
今回のご訪問を取り仕切っている在デリー日本大使館の塚田玉樹(つかだ・たまき)大使は、現地紙の報道に対して次のように述べている。
「2カ国間はすでに政府レベルで友好を深めているが、両陛下のご訪問により、人的にも一層の関係醸成につながっていくことだろう。また日本人の精神におけるインドの地位も向上することが期待できる」
さらに日本の天皇陛下がインドを訪問するのは、史上初めてとあって、インドでは特別な感慨を込めて受け止められている。
天皇陛下は皇太子時代の1960年代に2度、インドを訪れている。