全日本写真連盟(AJAPS)が主催した写真コンテスト「第72回国際写真サロン」で、無名のインド人写真家による作品の数々が審査員特別賞や入選を果たしていることが分かった。
中でも入選となった、グジャラート州スーラトで結婚式などの催事での撮影を職業とするジャエシュ・ヴィンジュダ(Jayesh Vinjuda)氏(32)により撮影された、2006年スーラト洪水時の緊迫した様子を捉えた作品が注目を集めた。
ヴィンジュダ氏は9月にAJAPSが募集したこの写真サロン以前には、コンテストの類に参加した経験がなく、「仕事を離れ、趣味として多くの写真を撮っていたが、批判されるのを恐れて自分だけの秘蔵としてきた。今回は友人の強い勧めで(AJAPSの国際写真サロンに)参加した」と話す。
国際写真サロンには今年、42カ国から9410名が作品を応募したが、うちインドからの出品が1677作品と最も多く、インド人の間に熱心なアマチュア写真家が急増している背景を伺わせた。
同サロンではグジャラート州ヴァドーダラーのディンパル・パンチョーリー(Dimple Pancholi)氏の作品が審査員特別賞を受賞している。
第72回国際写真サロン
http://www.photo-asahi.com/contest/int2012/index.html