野生動物保護家らが中心となり、ヒマラヤはチベットに端を発しバングラデシュの三角州地帯に注ぐインド最大の河川のひとつ、ブラフマプートラ(Brahmaputra)河の長さと幅の本格調査が実施されるが、これに伴い同河に生息するとされるガンジスカワイルカの頭数調査も2月上旬から開始される。
1月30日付ナブバーラト紙が報じた。
河川調査はアッサム州グワハティに本拠を置く生物多様性保全NGO団体、「アーランヤク(Aaranyak)が州の森林局と連携して実施、全長およそ3000キロのブラフマプートラ河のうち、アッサムとアルナーチャル・プラデーシュの州境付近から、インドとバングラデシュの国境付近に至る1100キロあまりとその主な支流を対象とする。
同団体によると3月までに調査内容の概況が判明する。
2008年の同団体調査によれば、同河には264頭のガンジスカワイルカの生息が確認されている。
調査は目視による原始的な確認方法のほか、音響捜索技術も導入される。
「機器は精密な日本製なのでより正確な頭数の割り出しに期待している」国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature:IUCN)の会員でもあり、同団体でイルカ頭数調査を率いるアブドゥル・ワキド(Abdul Wakid)さん。
アッサム州内におけるガンジスカワイルカの生息数は世界でも最多とされているが、近年の人口増加に伴う人為的要因により、頭数は激減している。
「乱獲は州の厳格な取り締まりにより少なくなっているが、漁業網に引っ掛かるなどの事故で死んでしまうイルカはまだ多い。また相次ぐダムの建設が川の流れを堰き止めたり、変化させたりしており、イルカの生息に決定的な脅威となっていることも見逃せない」ワキドさん。
IUCNでは1996年から、ガンジスカワイルカを将来絶滅する危険性が最も高い絶滅危惧IB類に指定している。