
(photo from PakistanAffairs.pk)
ムンバイで長らく待望された、国内初のモノレールが1日、ついに開業した。
一般客の乗車は2日からになる見込み。
5月に予定されているマハーラシュトラ州総選挙を意識してか、異例の早さでの開業となった。
建設には同州政府と国内の建設系大手「ラーセン・トゥブロ(Larsen & Toubro)」とマレーシアのインフラ系企業「スコミ・エンジニアリング(Scomi Engineering)」とのコンソーシアムが携わった。
今回、運行が始まった第1フェーズは、ワダラ(Wadala)駅とチェンブール(Chembur)駅間、全長8.26キロメートルの路線で、当初は15分間隔で4両連結の列車6本が交代で運行する。
ワダラ・チェンブール間の運賃は5ルピーから11ルピーとなっている。
通勤・通学客用の定期券は「スマートカード」と呼ばれる磁気読み取り式のカードが採用される予定。
また、これまで市民の主な足だった、1日の乗客数724万人、160年以上の歴史を持つ「ムンバイ・ローカル」ことムンバイ郊外列車(Mumbai Suburban Railway)との接続性も考慮され、チェンブール駅からスカイウォークで鉄道駅に直接アクセスできるようになっているほか、シャトルバスの運行サービスも計画されている。
モノレールの登場により、人々が通勤に要していた時間が大幅に短縮されることが期待されている。
建設・運行母体であるムンバイ都市地域開発機関(Mumbai Metropolitan Region Development Authority:MMRDA)では、環境への影響や騒音問題も他の交通機関よりも少ない点をメリットとして挙げている。
次期フェーズ路線とされているワダラ駅からヤコブズ・サークル(Jacob's Circle)までの路線は、今後1年以内に開業が見込まれている。
今月15日には、チャトラパティ・シヴァジ国際空港の新ターミナル「T2」が開業予定となっており、今後もムンバイの近代都市化が加速していきそうだ。