バックウォーターやアーユルヴェーダのスパに続き、ケーララ州(Kerala インド最南部)は教会を前面に出し、観光客の注目を集めようとしている。
ツアー企画者らは、ケーララ州でキリスト教徒らの信仰を集める、有名な巡礼地のPRを行う。
マレーシアでジャスミン・ツアーズ(Jasmine Tours)を運営するジョゼフ R. ペリエラさんは「昨年は3組の外国人ツアー客が、ケーララ州で選り抜きの教会を訪れました」と語っている。
彼はケーララ州が観光シーズンとなる9月、同じツアー内容でもう1組を連れて行く予定だ。
「ケーララ州は欧米諸国に対し積極的な宣伝を展開しているが、多くのアジア人もキリスト教徒であることから、アジア市場もターゲットにするべきです。また、そういった観光客を呼び込むためのきちんとしたインフラ設備を、もう少し時間をかけて準備するべきでしょう。」とペリエラさんは話す。
ペリエラさんはまた、「ケーララ州は東南アジアからの直行便を呼び込むための航空各社への働きかけを始め、手頃なホテルやレストランの整備、教会など観光対象となる巡礼施設における清潔なトイレの設置などを行っていくべきです」と指摘している。
ツアー客へのプロモーションが行われているキリスト教関連施設としては、ワルパダム(Vallpardam)のレディ国立聖堂(The National Shrine Basilica of Our Lady)、クリアコセ・エライアス・チャヴァラ(Kuriakose Elias Chavara)の生誕地であるチャヴァラ・バワン(Chavara Bhavan)、アルフォンサ(Alphonsa)の生誕地であるバランガンガナム(Bharanganganam)、クンジャチャン(Kunjachan)の生誕地であるランプラム(Rampuram)、マリアム・テレサ(Mariam Theresa)が暮らしたトリスール(Trissur)など、キリスト教徒らにとっては神聖な場所となっている。
また、エルナクラム(Ernakulam)近隣に位置するディバイン・リトリート・センター(The Divine Retreat Centre)は、1週間から1ヶ月に渡ってイエスの教えを説く談話を行い、多くの外国人が参加している。
州観光局長V. ヴェヌ(V. Venu)氏は、「我が州ではキリスト教の中でも、いくつもの宗派が共存しており、東南アジアのキリスト教徒にとって、ニッチな訪問地となっている。これを契機に、観光客のさらなる誘致を目指していきたい。ケーララ州観光事業では、東南アジア諸国に対する特別観光促進戦略として、EU諸国からの観光客の90パーセントを目標とする包括的な方針を組んでいる」と話す。
Translated by: Kiyoka Ohnuki