ラジャスターン州ジャイプルで、4人の若者が資金を出し合い、それぞれの仕事を続けながら貧しい子供たちのための無料の学校を運営している。
8月27日付Mumbai Mirror紙が報じた。
今年7月に開校した、「ぼくらの子供時代」を意味する「ハマラ・バチパン(Hamara Bachpan)」と名づけられたこの学校は、マンガル・シン・デオラ(Mangal Singh Deora)さん、マヘシュ・バンジャラ(Mahesh Banjara)さん、マニシュ・ダビ(Manish Dabi)さん、カムレシュ・シャンクラ(Kamlesh Shankhla)さんの4人が2間のアパートを賃料4000ルピーで借りて運営しているが、すでに50名もの子供たちが集まって勉学に励んでいる。
4人はそれぞれ仕事を持つ身でありながら、出勤前に毎朝教壇に立ち、その後の時間は教師を雇用してカバーしている。
毎月、給与が出ると4人はそこから教科書やノート、ペン、制服、教師への給与などをカンパし合っている。
「教育を衣食住と同じような感覚で受けている多くの人たちは、それがどんなに大切なものなのかに気づきにくい」自身の家庭が貧しく、教育を受けることに大変な苦労をしてきたというデオラさん。
「この2年来、どのようにして無料学校を始めようかと画策してきた。幸い友人からの賛同と協力も得られた。しかし2カ月で50人もの生徒が集まるとは予想以上だった。それだけ教育が渇望されているということだ」
子供たちをハマラ・バチパンに通わせている父親は「学校に送りたくても余裕がなかった。本当に助かっている」と感謝している。