ナレンドラ・モディ首相は、米国時間の先月26日から30日まで、就任後初の米国公式訪問を行ったが、その日程がインド最大の年中行事のひとつであり、今年は先月25日から今月3日までの日程で開催されている「ナヴラトリ(九夜祭)」と重なったことから、敬虔なヒンドゥ教徒にとってこの祭事期間のならわしとなっている断食を貫いた。
64歳になるモディ首相だが、訪米中は、国連総会でのスピーチ、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの在米インド人集会への出席と演説、ワシントンでのオバマ大統領との会談など、過酷なスケジュールを、蜂蜜やお茶、レモネードのほか、宗教食として厳格に定められたわずかな流動食のみで精力的にこなした。
ヒンドゥ教徒、特に菜食主義者らはこの期間、例えばタマネギやニンニクを含む食物を口に入れてはいけないなど、摂食に厳格なタブーがある。
ホワイトハウスでは29日、オバマ大統領がモディ首相のためのプライベートな晩餐会を主催したが、ここでもモディ首相は白湯だけを摂り、断食を通している。