昨年7月、400億ドルにものぼるとされる資産を保有しているとしていきなり寺院としての時価総額世界一に躍り出たことから世界中の注目をさらった、インド南部ケーララ州ティルワナンタープラムのヒンドゥ寺院スリー・パドマナバースワミー寺院(Sree Padmanabhaswamy Temple)の保有資産を、インド最高裁の任命する調査委員会が2月中旬、再び鑑定することになった。
1月30日付ナブバーラト紙が報じた。
同寺院は金やダイアモンド、貴重な骨董品などを膨大に保有するとされているが、そうした金品が横領に遭ったりずさんに管理されている疑いがあるため、この度、最高裁のメスが入ることになった。
任命された調査委員会の委員は、世界中から招かれた専門家や鑑定士により構成されている。
ただし、同寺院には様々な噂が飛び交っており、調査は難航しそうな雲行きとなっている。
例えば昨年、同寺院の資産管理の問題点を初めて告発した警察官は、物証を得るため「開かずの間」とされている寺院内のある部屋の扉をこじあけようとして失敗、しかも同月に原因不明の病気により亡くなっている。
こうした話を「祟りだ」と信じる者も少なからずいるという。
この寺院に関するもうひとつの逸話として、数年前まで泥でできているものと信じられていた寺院内に安置されているヴィシュヌ神の像が、実は黄金でできていたことが判明したことだ。
この黄金製の像は数百年にも渡って積もった灯明などに起因する厚い煤で覆われており、おそらく侵略者の目を逸らすために敢えて払われなかったのだと考えられている。
像は一度きれいに磨かれたが、寺院側の意向で再び煤に覆われているという。