予算案が成立せず1日より政府閉鎖に追い込まれている米国だが、先月27日、米国内で2番目に強力な権限を持つとされる米合衆国コロンビア特別区巡回連邦控訴裁判所(US Courts of Appeal for the District of Columbia Circuit)の判事として、チャンディガル出身のインド系アメリカ人、シュリー・シュリニヴァサン(Sri Srinivasan)氏が就任していた。
シュリニヴァサン氏は1970年代に米国に移住、就任宣誓式にはヒンドゥ教の聖典である「バガヴァット・ギータ」に手を添えた。
シン首相に伴ってワシントンを訪問していたグルシャラン・カウール(Gursharan Kaur)夫人も文字通り空港から駆けつけた。
初の南アジア系アメリカ人であるシュリニヴァサン氏の判事就任は今年5月、米上院による投票の結果、賛成97票、反対なしの圧倒的な支持により決定された。
就任宣誓式に出席した元最高裁判事、サンドラ・デイ・オコナー(Sandra Day O'Connor)氏は、「公正で、非の打ち所のない、素晴らしい裁判官だ」と評した。
シュリニヴァサン氏の判事就任は、2012年6月にオバマ米大統領によって推薦されたが、上院の無期限休会によりいったん反故となり、2013年1月にオバマ大統領が再び推薦していた。
現職前、シュリニヴァサン氏は米国主席副訴訟長官を務めていた。