CHENNAI:
ルピー高、人材不足、新規メディアの参入などといった課題を抱えつつ、インドにおける電子出版アウトソーシング業界は毎年35パーセントあまりの成長を続け、2010年までに14.6億ドルの市場規模に達すると見込まれている。
先週からインド産業同盟(Confederation of Indian Industry:CII)が主催し、チェンナイで開催されている世界初の出版BPOカンファレンス、「Sustaining India to be Publishing BPO hub of the world(インドを世界の出版BPOハブとして維持する方法を考える)」の場で明らかにされた。
ペンギンやオックスフォード出版局などの世界的大手が、出版BPOサービスをインドへ続々とアウトソースする中、顧客や市場、オフショア能力などの新しい可能性を求め、吸収合併なども盛んになっていくと見られている。
同時に、原稿の編集や出版管理、索引付けなどのコアサービスの外注、いわゆるKPO(Knowledge Process Outsourcing)分野が一層盛んになるとも予測されている。
現在、世界中で不況が続く中で、ルピー高がアウトソーシングに与える影響は無視できないとした上で、「出版業界にも店頭販売までのスピードが求められている。さらに品質や切れ目ないサービス、価格の低廉化、多岐に渡る複雑な納品に対するニーズに応えるためには、オフショア活用は、今後必須となっていくことは疑いがない」と、主催者であるCIIではまとめた。
先述のKPO産業は、2010年までにグローバル規模で年間40~50パーセントの成長が見込まれ、120億ドルから155億ドル規模まで拡大するとされている。
その中で、出版アウトソーシングは81億ドル、うちオフショアへのアウトソーシングは半分以上の48.6億ドルと見積もられている。