ムンバイで38年前、勤務先の病院で清掃係に乱暴され、脳に重篤な損傷を受けて脳死状態となり、同病院で昏睡し続ける看護師の女性がいる。
この女性を不憫に思う友人らが、安楽死を認めるよう裁判所に訴えていたが、38年間に渡り変わらぬ看病を続けてきた病院側は「今後も看護を続ける」と固い意思を表明しており、最高裁は2日、公判の据え置きを決めた。
3月2日付ナブバーラト紙が報じた。
「家族の一員として看護を続けてきた。38年間、誰ひとりとして安楽死のことを考えた者はいなかった。自然死を迎えるまでは看護を続ける」女性が眠り続けるキング・エドワーズ・メモリアル病院(King Edwards Memorial Hospital)の関係者は高等裁判所で裁判官に対し、このように弁明した。
病院側はまた、インド社会は多分に未成熟であり、安楽死のような考え方が法廷で取り上げられること自体が重大な誤解を招く恐れがあると訴えている。
法廷側も、一片の床擦れを起こすこともなく手厚く看護されている女性の様子を知り、同病院の医師や看護師に対し、賞賛の言葉を表した。