チェンナイの大学で電子工学を専攻する19歳のギリダール(Giridhar)さんが一昨年末、地球温暖化について学ぶためのセミナーを学内で開催した際、集まった65名の学生のうち10名は「地球温暖化」という単語を辛うじて聞いたことがあったが、その意味まで知っていたのはわずか2名だった。
ギリンダールさん自身もセミナーを開く数ヶ月前までは、地球環境に無関心だった。
「国営放送ドゥールダルシャン(Doordarshan)で放送された番組を観て、僕らの周囲に何らかの異常が起きていることを初めて知りました」
3月2日付けナブバーラト紙が、チェンナイの学生たちによる環境への取り組みを伝えた。
ギリンダールさんはこうしたセミナーを開催するほか、近年急速に姿を消しつつあるスズメのための人口巣を、2リットル入りペットボトルの底を切り取って手作りし、キャンパス中に設置して回っている。
例えばイーストコースト・ロード(East Coast Road)沿いのビーチを土曜の夜に訪れる機会があったなら、ギリンダールさんのような若者を大勢、見かけるに違いない。
ここでは、パブやモールで飲酒に興じるよりも、自然と戯れたいと思っている学生が集い、オリーブリドリー(Olive Ridley)という種のカメの保護活動をしている。
コンピュータサイエンスを専攻する19歳のアラビンド(Aravind Sundaram)さんは、近郊のタンバラム村で、汚染された池を浄化するプロジェクトに関わっている。
「人々の間に認識を広めるため、各家庭を回ってパンフレットを配布したり、村の長老とかけあったりしてきましたが、けっこう骨が折れますね」穏やかな口調で話す。
アラビンドさんの静かな努力が実り、同村の議会では池の周囲に苗を植樹し始め、ほぼ時を同じくして野鳥たちも帰ってき始めたという。
このように近年、市内の学生たちの間では環境問題に対する関心が徐々に高まり、何らかの行動に移す人が増えている。