
London:
ロンドンで30年以上の歴史を持つ手紙専門オークション「Albin Schram Collection of Autograph Letters」で3日に競売されることが予定されていた、暗殺直前にしたためられたガンディ(Mahatma Gandhi)直筆の手紙が、持ち主の女性の意向で直前の2日に、急遽取りやめとなった。
オークションを免れたこの手紙は、今後インド政府に提供される可能性が濃厚となっている。
インドの文化省は予定されていたオークションについて、ガンディの手紙を多数所蔵しているネルー記念博物館(Nehru Memorial Museum and Library)に、競売に参加するよう促していた。
この手紙は暗殺の19日前、1948年1月30日に書かれたもの。
イスラム教徒に深い理解を示し、独立後のインドでは宗教的な調和を実現したいと願っていたガンディは、狂信的ヒンドゥ信者の手によって暗殺された。
7枚に及ぶ手紙は雑誌社に宛てたもので、「イスラム教徒など、他の宗教を信じる人々の感情を逆撫でするようなことがあってはならない」と書き綴っている。
この手紙が書かれた当時、1947年の英領からの独立後、ヒンドゥ教徒とイスラム教徒の深い対立に、国内は高い緊張状態を強いられていた。
この手紙には、およそ12,000英ポンド(24,000米ドル)の価格が付けられていた。