携帯電話がいま、インド農村部の暮らしに大きな変革を起こそうとしている。
PCやインターネットの普及が立ち遅れる中、携帯電話経由で提供される天気予報や農作物の相場などの農業関連情報や遠隔教育などに注目が集まっている。
8月3日付ナブバーラト紙が報じた。
ノキア・インドで新興国事業を統括しているナテーシュ氏によれば、インターネットに接続できる携帯電話は農村部で急速に拡大しつつあり、特に農業経営者にとっての重要な情報源となるなど、経済活動や社会生活に変革を起こしつつある。
そこでノキアはノキア・ライフツール(Nokia Life Tools:NLT)というサービスを立ち上げ、インド気象庁などとタイアップして農作物生育についてのアドバイスなどを含めた農業関連情報のほか、教育、娯楽などを中心とした多岐に渡る情報を、インド各地の言語で提供する試みを始めている。
こうした集中型サービスの背景には、インドの人口のうち70%以上、GDPでは26%を占める農村部において、携帯電話契約者数が2010年までに複合年間成長率(CAGR)47%のペースで伸び、2012年までに農村人口の25%を占める2,000万人が携帯電話を利用するようになるだろうという明るい見通しがある。
ロイターの子会社ロイター・マーケットライト(Reuters Market Light:RML)でも、SMS(ショートメッセージングサービス)を通じ、3ヶ月に200ルピーほどのわずかな料金で、1日に3~5回ほど、インド各地の言語で農業経営上有益な情報の配信するという試みを始めている。