タミル・ナードゥ州シッティリンギ(Sittilingi)村はかつて、医療に見放され、まじないや黒魔術的な偽医者しか、村人が病気の治療手段として考えつくことができなかった。
11月2日付けナブバーラト紙が、都市の安定したキャリアを捨て、医療の届いていない寒村での奉仕を使命としている若き医師夫妻を紹介した。
夫妻は病人の治療を呪術に頼り、医療に完全に見放されていたシッティリンギ村へ飛び込み、当初、村人からの強い抵抗に遭いながら、適切な医療を確立するために汗を流した。
こうした苦労の末、シッティリンギ村には5年前、総合医療センターが設立された。
こうした一連の活動を夫妻は「辺境健康管理イニシアチブ(Tribal Health Initiative:THI)」と名づけ、寒村に住む人々の生命維持に身を捧げている。
例えばシッティリング村では夫妻がやってきた5年来、栄養状態や厚生が充実し、乳児死亡率が2%、出産中に死亡する母親もいなくなった。
さらに、THIセンターは近隣の村から看護士を雇用し、夫妻からの直接指導を受けて医療に関する知識を深めている。
同センターで働くどの看護士も、いまやプロとしての誇りを持って患者のケアに当たっている。
安定した医療の提供や、看護士という形での雇用の創出に続き、夫妻は現在、シッティリング村と周囲21村から人々を集め、定期的に応急処置の講義を開いている。
この他にも夫妻は、子供たちのための図書館を開設したりと、寒村の生活向上に寄与している。
(参考:THIのウェブサイト http://www.tribalhealth.org/)