デリー連邦直轄領でこの度、民衆の支持を得て新たに就任したアーヴィンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)同首相が、自宅のあるガジアバード郊外から同議会「ヴィダーン・サバー(Vidhan Sabha)」に、庶民的なスズキの「ワゴンR」で通勤していることが分かった。
さらに州閣僚クラスの大臣が通勤する際には、車両上部に赤い警報灯をつけてサイレンを鳴らし、周囲の車両に道を譲らせながら進むのが通例であるだけに、そうした特別措置を嫌い、警察官の護衛すら付けず、3LDKのアパートから16キロの道のりを自家用車を使うケジリワル首相に、一層の支持が集まっていることは言うまでもない。
信号待ちでは多くの人が、ケジリワル首相の写真を撮ったり、手を振ったりして、さながらアイドルのようだったという。
ある人は幼い娘の誕生日に、ケジリワル首相に祝福を求めたところ、首相は快くウィンドウを下げ、別れ際には女の子の頭に手で軽く触れる形で祝福していたという。
インド紙が同首相の車を追跡したところ、大臣クラスが通過する際には、交差点ごとに警察官らが待機し、特別な「VIP交通整理」を行うが、そもそも警察官が首相の存在に気づいていない様子だった。
ケジリワル首相の率いるアーム・アードミ(Aam Aadmi)党は歴史的な勝利を果たし、首都の行政を司る与党となった。
首相以下大臣は全員、これまで当たり前だった「ラール・バッティ」と呼ばれるサイレンをはじめとする特別扱いを拒否している。