先日、公務員試験合格者が発表されたが、チェンナイ近郊マドゥライのトランスジェンダーたちが、男性、女性、そして身体に障がいのある人に加えて、「第3の性」を持つ人の合格枠も設けて欲しいと訴えている。
トランスジェンダーのサプナさんは18歳の時、自らの性を理由として両親から勘当され、以来、物乞いなどによって何とか得た収入で高級官僚「IAS(Indian Administrative Service)」試験合格を目指して猛勉強してきた。
ところがインドの公務員枠には「トランスジェンダー」という区分がなく、男性または女性いずれかの志望者としての受検を余儀なくされており、サプナさんは国家公務員委員会(Union Public Service Commission:UPSC)に陳情したが、聞き入れられなかった。
「カナダやタイにならって、インドでもトランスジェンダーの公務員枠を設けて欲しい」というサプナさんの訴えを、インド初のトランスジェンダーのテレビ・パーソナリティ、ローズ(Rose Venkatesan)さんをはじめとする多くの人が支持している。
インドではトランスジェンダーに選挙権を認めていないなど、性の多様性にはほど遠い社会的背景がある。