ムンバイのインド工科大学(IIT)ボンベイ校では、国内の教育機関では初めての試みとして、ゲイやレズビアン、トランスジェンダー、また性同一性障害を抱える学生たちを受け入れるグループ「サーティ(Saathi)」を設立した。
8月4日付ナブバーラト紙が報じた。
「これを機に生き生きとした人生を送れるようになれば」サーティの設立主意書にはこのように書かれている。
サーティではインド社会ではマイノリティというレッテルを貼られがちなゲイやレズビアンなどの学生たちが、自由に自己表現するきっかけとなるようなキャンパス作りを目指している。
「本当の自分を明かせないのはとても苦しいことだ。社会的にも阻害され、強い閉塞感があった。若年者になるほどうつ病に悩まされ、真剣に自殺を考える者も多い」メンバーの一人は打ち明ける。
現在は40名ほどのメンバーがサーティに集まっている。
サーティの発表した統計によると、人口のおよそ4から10パーセントはゲイまたはレズビアンであると考えられ、これはインド国内9カ所にあるIITに在籍する全学生の数と照らし合わせると700名ほどを占めると試算されることから、様々な活動を通じてグループの認知を広げていきたいとしている。
IITボンベイ校広報担当者は「インドは国としても彼らが不当に受ける差別に無関心だったため、苦しむ学生もいたと思う。誰もが自由に人生を楽しめるよう、大学としても全力でグループをサポートしていきたい」と話している。