世界最大の民主主義のなせる業か、変化しつつある時代の反映ととるか。
北部ウッタル・プラデーシュ州の村議会選挙では、変革が起こり始めている。
11月2日付TNN通信が報じた。
既出の議員や大臣らに交じり、家事手伝いや自転車修理工を生業とする人々が立候補しているのだ。
例えばヴァラナシ近郊のパルサラ(Parsara)村に住むアムラワティ(Amrawati)さんは今回、新人として家事手伝いを職業とする女性たちを代表し、指定部族(Scheduled Tribe)に割り当てられた議席を目指し立候補、見事500票を集めて当選し、一夜にして村の運命を担う女性政治家に転身した。
奇跡的な成功を手にした女性がもうひとりいる。
4人の子供たちを抱え住むべき家がなく路上で暮らすスシラ・デヴィ(Sushila Devi)さんは、女性福祉機構(Indira Awas Yojana)を通じて村議会と区画開発職員(Block Development Officer:BDO)に陳情を続けてきたが、事態は改善されず今回の指定議席に立候補することになった。
最終的には地元の人々の強い支持により当選を勝ち得たスシラさん、「全てのホームレスに家を」を政治上の最優先事項としている。