インド宇宙研究機構(Indian Space Research Organization:ISRO)の地球観測衛星オーシャンサットII(Oceansat-2)に搭載された電波散乱計オスキャット(Oscat)が、米東岸を襲った大型ハリケーン、サンディ(Sandy)の海上風を追跡していたことが、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)の発表により明らかとなった。
この追跡は、NASAの所有する地球観測衛星クイックサット(QuikSat)が2009年11月以来、観測機能を停止していたことによる依頼を受け、ISROによって実施された。
NASA職員によれば、ISROのアーメダバード宇宙応用研究センター(Space Applications Centre)が設計したオスキャット能動マイクロ波散乱計には、直径1メートルのパラボラアンテナが備わっており、地球上の全海洋を網羅している。
ISROのチーフ・スポークスマン、デウ・プラサード・カルニク(Dev Prasad Karnik)氏によれば、NASAおよび米国海洋大気庁(USNOAA)は、オーシャンサットIIのデータ利用に関する協定を締結していると説明し、「ハリケーン・サンディに関するデータの共有は、ISRO、NASA、およびUSNOAAとの近年一層深まる協力関係を象徴するものとなった」と述べた。
米東海岸に向かうハリケーン・サンディを捉えた散乱計の画像は先月28日にNASAとUSNOAAに送信された。
オーシャンサットIIは2009年9月23日に打ち上げられ、地上720キロ・メートルの太陽同期軌道上で観測を続けている。