ムンバイから南西に60キロにあるカルナラ野鳥保護区(Karnala Bird Sanctuary)。
ここに侵入する形で予定されていた道路拡張工事が中止になったことで、危機に脅かされていた保護区を巡り、野鳥の観察家や愛護家らはほっと胸をなでおろしている。
1月4日付ナブバーラト紙が報じた。
環境省が運営する全国野生生物保護連盟常任委員会(Standing Committee of National Board for Wildlife:NBWL)が先日、政府が進めるムンバイ・ゴア・ハイウェイの拡張工事は、世界的にも貴重な野鳥保護区を分断し、そこに生息する野鳥たちの生態を脅かすとして、これを認めないという決議を採択した。
一方で、中止になった拡張工事案に代わる代替案は用意されていない。
野鳥保護区は広さ1,200万平米ほどで、キツツキやオウチュウ、シキチョウ、キュウカンチョウ、フクロウなどをはじめ150種類の野鳥が生息しているほか、37種類の渡り鳥が飛来しており、ムンバイ住民のピクニックスポットとなっている。
保護家らはまた、不法侵入をして野鳥を驚かす輩の取り締まりも主張している。
ボンベイ自然史協会(Bombay Natural History Society:BNHS)によれば、比較的小さな面積にこれほどの数の野鳥が生息する場所は珍しいという。
BNHSが国際野鳥保護機関である「Birdlife International」や「Royal Society for Protection of Birds」と共同で行った調査によれば、インドには465カ所の重要な野鳥生息地があり、うち198カ所は保護区外にある。
またインド国内に生息する野鳥のうち、8種は絶滅危惧IA類、10種は絶滅危惧IB類、57種は絶滅危惧II類、52種は絶滅の恐れがあるとされている。