インド映画音楽の巨匠、エー・アール・ラフマーン(A.R. Rahman)氏が、インドとドイツとの国交樹立60周年を記念した催事の一環として、ドイツの伝統あるバーベルスベルク・オーケストラ(Babelsberg Orchestra)とタイアップし、インド全土を巡るライブを展開することを明かした。
1月4日付ナブバーラト紙が報じた。
「Classic Incantations(クラシックの魔術)」と題された、この全国ライブでは、ラフマーン氏の作曲した楽曲を、映画音楽専門として知られ、100名の楽団員で構成されたバーベスベルク・オーケストラが演奏するという贅沢なもので、1月20日のムンバイ公演を皮切りに、デリー、コルカタ、バンガロール、チェンナイでの公演が予定されている。
ラフマーン氏が出身地であるチェンナイで4日、発表した。
同オーケストラは1992年の「ロジャ(Roja)」から2010年の「ロボット(Robot)」に至るまで、タミル語の人気映画の音楽を中心に演奏し、また、ラフマーン氏が創設した「KM音楽学校(KM Music Conservatory)」に所属する若い音楽家らとの競演も予定している。
ラフマーン氏は「このコンサートで、インドにいる全ての音楽愛好家たちを熱狂させられたらと願う。特に若い人たちに、音楽をもっと大きなスケールで捉えてもらえるきっかけとなればうれしい」と趣旨を話している。