カリブ海に浮かぶトリニダード・トバゴ共和国では先月30日が、1845年に東インド会社に奴隷として連行されてきたインド人の初上陸から168周年にあたるインド人上陸記念日(Indian Arrival Day)だった。
この日は首都ポート・オブ・スペインでは目抜き通りをパレードが練り歩き、アンソニー・カルモナ(Justice Anthony Carmona)大統領が、「共生と尊重の歴史を継承していきたい」と演説した。
かつてインド人奴隷たちは、「カーラ・パーニ(暗い海)」を越えて、遠く離れたこの島へやってきた。
インド系であるカムラ・ペルサド・ビッセサール(Kamla Persad-Bissessar)同国首相は、「成長する民主主義国家のひとつとして、さまざまな人種や文化を包含し、そうした多様性こそが、わが国を住む者すべてにとって平安な場所に築いてきた」と、インドの初代首相ジャワハルラル・ネール(Jawaharlal Nehru)の「文化が考えや精神の幅を広げる」という言葉を引用した。
1845年から1917年の間に、およそ14万8000人のインド人が、主にウッタル・プラデーシュ州とビハール州から奴隷として連行され、サトウキビやカカオのプランテーション農園で強制労働させられた。