ドイツの筆記具メーカーのモンブラン(Mont Blanc)が限定版としてマハトマ・ガンディを彫り込んだデザインの万年筆などを販売したことが物議を醸したが、今度はスイスの大手通信会社スイスコム(Swisscom)が、同社が展開するスマートフォン端末の販促キャンペーンにガンディを起用していることが話題となっている。
7月4日付ナブバーラト紙が報じた。
テレビCMではガンディの肖像画と「善を広めることは決して容易なことではなかった(Das Gute zu verbreiten, war noch nie so einfach)」というガンディの言葉が掲載された後、同社が展開するスマートフォンであるブラックベリー(BlackBerry)が紹介されるというもの。
このキャンペーンに伴い、スイス中のスイスコム公衆電話ボックスにはガンディのポスターが掲げられている。
「スイスコムであろうが他のどんな大手であろうが、インドでは決してこんな売り出し方はしないだろう。ガンディのメッセージやその偉業が雑に扱われたようで不快である」新聞社の取材に応じたスイス在住のインド人は憤る。
グーグル(Google)が昨年行った調査によれば、「国家の父」としてのガンディは依然インドでは幅広く、そして根強い支持を集めている。
そんなガンディは世界的にも一般大衆を惹きつけるイメージとして、マーチン・ルーサー・キングJr.からオバマ米大統領まで「ガンディブランド」さながら政治的に、また産業的に活用されている。
欧州ではスイスコム以前にも、イタリアの通信会社最大手テレコム・イタリア(Telecom Italia)が2005年にガンディを起用した販促キャンペーンを行い、大きな成功を収めたとのことだ。