インドの民間航空セクターは今後5年間で、世界でも5番目の規模となるだろうと、4日、訪問先のアーメダバードでプラフール・パテル航空産業大臣(Civil Aviation Minister Praful Patel)が言及した。
7月4日付PTI通信が報じた。
パテル大臣は同市サルダール・ヴァッラバーイ・パテル国際空港(Sardar Vallabhbhai Patel International:SVPI)に竣工した国内線・国際線兼用ターミナルの完成記念式に出席し、「インドの航空産業は目覚ましい変革を遂げてきた」と述べた。
ターミナルは8月15日から開業する予定だ。
「2004年から05年にかけ国内の航空産業の振興に乗り出した当初から考えると、わずか6年間で世界9位にまで成長したことは大いなる偉業と言える」パテル大臣は冒頭の予測についての裏付けをこのように語る。
今回完成したターミナルビルについては、パテル大臣は2007年の着工式にも出席しており、礎石を敷いた。
「大臣として着工と竣工いずれにも立ち会いができるなんてめったにできる経験ではない」と喜びを隠さない。
パテル大臣はグジャラート州において、航空輸送サービスへの需要はまだあるとして、今後も積極的な開発を行っていく構えだ。
「アーメダバード、スーラト、ラージコート、ヴァドーダラー、そしてバウナガルなど、グジャラートには近年頭角を現している重要なビジネス拠点が多い。航空産業省としても同州における開発を全面支援していく」と意気込みを語る。
ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)同州首相はパテル大臣から要請されている、中央政府発行のプロジェクト採算性(Viability Gap Funding:VGF)の検討について、「インド東北部の州については差分は中央政府による拠出対象となるが、グジャラートもその対象となればすぐにでも採用する」との野心を述べている。