バンガロールを拠点に、ムンバイ、デリー、プネなどの大都市で、経済的かつ信頼性の高く、安全な交通手段の提供を謳いサービスを展開しているタクシー会社「オーラ・キャブ(Olacabs)」が、ついにオートリクシャーとの真っ向勝負を仕掛けた。
この度、同社がバンガロールでの展開を発表した超小型車運行サービス「オーラ・ミニ(Ola mini)」では、当初6キロメートルを基本料金100ルピー、その後は1キロあたり13ルピーという、同じ距離を自動三輪車オートリクシャーで移動した場合と同等か、場合によっては低いぐらいの、格安の運賃を導入した。
これまで市民の気軽な足として親しまれてきたオートリクシャーだが、公共の交通機関の発達が遅れている、ほとんどの都市では、バスに次ぐ唯一の交通手段であり、それだけに頻発する労使ストライキのほか、運転手が行き先を敬遠しての乗車拒否、乗車時の排気ガス、また夜間の女性の利用などにおける安全性の懸念など、利用に際しての問題を多く抱えていた。
オーラ・キャブはこの隙間をすかさずついた、画期的なサービスを導入したと言っていいだろう。
同社CEOで共同設立者のバーウィッシュ・アガルワル(Bhavish Aggarwal)氏は、当初250台の「オーラ・ミニ」を展開、今後バンガロールだけで1000台まで運行台数を増やすとしている。
オーラ・ミニで導入される車両は、タタ・インディカ・ヴィスタ(Tata Indica Vista)やフォード・フィーゴ(Ford Figo)などの空調付き小型車となる見込み。
予約はバンガロール市内から電話番号「33553355」、またはオーラのモバイルアプリから行えるとしており、オーラの他車両と同様、車両追跡などが行えるようになっている。