デリーとムンバイでは飲酒可能年齢の下限を法律で25歳と定めることを検討しており、この案が通過すればマハーラシュトラ州ワルダー県の条例にある30歳に次ぎ世界で最も高い年齢設定となる見込みだ。
6月6日付ナブバーラト紙が報じた。
今回の新たな措置は各業界からの議論を呼んでいる。
「飲酒可能年齢を引き上げても逆効果で、また非現実的でもある。一部の25歳は中年ぐらいに老けて見えることもあり、それらしき人物に逐次年齢を証明させることは非常に煩雑な作業を強いる。さらに25歳といえば既に結婚して子供がいるケースも多く、そうした責任ある立場の大人は必要なものを自ら選択できてしかるべきだ」著作家のショバー・デ(Shobhaa De)氏は息巻く。
俳優のイムラン・カーン(Imran Khan)氏も「25歳まで自らのライフスタイルを他人に制限されるのは時代錯誤だ」と語る。
ボリウッドの重鎮アミターブ・バッチャン(Amitabh Bachchan)氏も自身のミニブログ、ツイッターのページ上で「インド人は25歳になる前に選挙の投票も軍隊への入隊もできるのに、飲酒だけはできないとは不公平だ」と異論を呈す。
映画監督のカラン・ジョハール(Karan Johar)氏も「インドには他にもよほど重要な課題が山積のに、飲酒可能年齢の引き上げ(と施行のために必要な労力)はそうした問題への注目を逸らす恐れがある」など、ムンバイのご意見番らの間では概ね不評のようだ。