日本人元夫婦が代理母を介して出産させた、生後わずか11日の女の赤ちゃんが、いま、国民中の同情を集めている。
先月25日にグジャラート州アナンドの病院で誕生した、この赤ちゃんは、東京の整形外科医、Yamada Ikufumiさん(45)と、その元妻Yukiさん(41)の意思により、その受精卵を昨年11月にインドへ持ち込んだのち、Yamadaさんの知人を通じて紹介されたアーメダバード在住の女性が出産した。
ところが出産を間近に控えた今年6月、Yukiさんがこの子の親権を放棄したうえYamadaさんと離婚してしまったため、せっかく生まれた赤ちゃんには名前もつけられていないばかりか、事態は底なしの泥沼化している。
というのも、Yamadaさんが赤ちゃんを東京に連れ帰ろうにも、父親であることを証するDNA鑑定結果が出るまでは、日本国籍が取得できず、さらにインドの保護責任法(Guardians and Wards Act, 1890)により、未婚の父は女児を養子に迎えることができないと制定されているためだ。
現在、赤ちゃんは祖母にあたるYamadaさんの母親が、3か月の観光ビザでジャイプールに滞在し、面倒をみているというが、「早く孫を日本へ連れて帰りたい」と疲れた様子だと周囲は心配している。
赤ちゃんを出産した女性は、事前に夫婦との間で取り交わした契約書により、親権を主張できないことになっている。