
(シル・「ドーサマン」・クマールさん)
ニューヨークはワシントン・パークそばで、道行く人にホカホカのドーサを売る屋台を切り盛りするスリランカ移民、シル・クマール(Thiru Kumar)さん、ミドルネームは「ザ・ドーサマン」だと胸を張る。
彼はこのたび、今年のベスト屋台を決めるベンディ賞(Vendy Award)で、トップの座を獲得したのだ。
6年前から当地で商売をしているクマールさんのドーサは、この3年来、同賞で上位に入賞を果たしてきた筋金入りの味。
そしてついに今回、彼の経営する店「ポンディチェリー・ドーサ(Pondicherry Dosa)」が、文句なしの頂点に君臨する運びとなった。
マンハッタンのダウンタウンでひときわ評判のこの店は、大学生などを中心にいつも賑わう。
「スタイリッシュなニューヨーカーのため、ギーやバターはなるべく使わないように、ヘルシーなドーサを心掛けているよ。あとは、ニューヨークのガイドブックに掲載されれば、申し分ないんだがね」クマールさん。
故郷スリランカでは、家族の経営するレストランで、腕を磨いてきたという。
ベンディ賞は、ニューヨークで暮らし、働く人々、また観光で訪れる人々に、雨の日も、雪の日も、炎天下の日も、いつもそこにいて、ほっと安らげるひとときを提供する屋台経営者らに、感謝の意を示すためのイベントだということだ。