アッサム州出身の著名ベテラン歌手、ブーペン・ハザリカ(Bhupen Hazarika)さんが5日、ムンバイの自宅にて数カ月に渡る疾病の末、多臓器不全で亡くなった。
86歳だった。
11月6日付ナブバーラト紙が報じた。
ハザリカさんは1950年代にニューヨークのコロンビア大学でコミュニケーション学の博士課程を履修中、ボール・ロブソン(Paul Robeson)氏からゴスペルの歌唱法を学び、インドに帰国後はバラードを中心に自身で様々なインド言語の楽曲を作曲、その深いバリトンの声で民衆を魅了した。
また映画用音楽の作曲も数多く手がけた。
あるインタビューでハザリカ氏は音楽の世界に身を捧げたきっかけについて、「子供のころから民族音楽を聴いて育った。母も歌がうまく、美しい音楽に傾倒するのは自然なことだった」と話している。
1992年にはインド映画音楽の最高賞であるダダサヘブ・ファルケ賞(Dadasaheb Phalke Award)を授与されている。