ヒンディ語で「創造的なアイデア」を表す「ジュガード(Jugaad)」という単語が、米国や欧州などを中心に広く世界中で認識され始めていることを、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネス・スクール特別研究員で世界経済フォーラムの教授会員であるインド系のナヴィ・ラジョウ(Navi Radjou)氏らがまとめた書籍「Jugaad Innovation: A Frugal and Flexible Approach to Innovation for the 21st Century(ジュガードによる改革:21世紀における質素かつ柔軟なアプローチ)」の中で分析した。
土中に埋めることによって電気を使わず一定温度を保つ冷蔵庫などに代表される、持続可能な発明を指す「ジュガード」という概念に、世界的大不況から脱しきれていない西側諸国の人々が閉塞感を打ち破るキーワードとして注目し始めていると、ラジョウ氏は指摘している。
ラジョウ氏によれば、インド企業であるタタのみならず、ペプシコやシーメンス、ルノー日産といった大企業が、ジュガードの概念を経営に取り入れているという。
逆境にこそ機会が埋まっていること、柔軟な行動を心がけること、シンプルさを保つこと、余分も受け入れること、そして自らの心に従うことを原則とするジュガードは、「より少ない原資でより多くの成果」を得ることが求められる先進国企業にとって光明になっているとラジョウ氏はまとめている。