デリー空港とムンバイ空港では、着陸・駐機料金や空港開発税を含む改正後の空港使用料の値上げは、5月31日まで導入しない方針としている。
当局筋によれば、これら主要2空港における関税は今年の3月31日までに修正されたものの、その他各種空港使用料金との兼ね合いによって、両空港事業者が現時点では導入据え置きを求めている。
そこで空港経済規制当局(Airports Economic Regulatory Authority:AERA)では、さらに2カ月の猶予を与えるとしている。
通常、AERAは5年周期で空港使用料金の改正を行っている。
関税構造の決定に際し、AERAでは2012年5月、新ターミナルの開業に合わせ、デリー空港の空港使用料を従来の346%値上げとすること(当初計画では775%の値上げ)を許可したが、これに伴いデリー空港は世界で最も高額な空港使用料を課す空港となってしまったため、多くの航空会社および国際航空運送協会(IATA)の反対に遭遇した。