強大な植民地支配の終焉、民主主義の台頭、世界権力の変遷、従来型資本主義の崩壊――ジャンムー・カシミール州シムラー近くに住み、こうした大変化をひとつの人生で観察してきた127歳のバーダル(Bhadaru)さんは今回、インド総選挙で最高齢の有権者であることが判明した。
6日付ナブバーラト紙が報じた。
しかもバーダルさんは、インドが民主主義国家として初の総選挙を行った1952年から、一度も投票を放棄したことがない。
「ネルー政権だったあの時からずっと、ただひとつの願いがある。それはシムラーからわずか60キロのこの町ジュッガル(Juggar)に、車やバイクが走れる道路が開通することじゃ」
インドにおいて100歳を超える長寿の人は、出生届や戸籍などの制度がなかったため、正確な年齢を判別する術がないが、選挙管理委員会では帳簿に残る記録などの照会から、バーダルさんが国内で最も高齢の有権者であることを、ほぼ確定している。
ちなみにバーダルさん本人は、自身を150歳であると信じている。
目と耳が不自由になっており、いつ妻を亡くしたかも覚えていないというバーダルさんだが、曾孫、曾曾孫たちとともに、いまでも畑に出ることがあるほどかくしゃくとしている。