59歳の主婦、メワバティさんは、手術室に搬送されても麻酔が効くまで休むことなくお経を唱え続けていた。
メワバティさんはまさにその腎臓を、息子の命を救うため提供しようとしているのだ。
意識が回復してから真っ先に尋ねたことも、息子の安否だった。
3月8日付ナブバーラト紙が、生体腎移殖のドナーのほとんどが女性であるという事実について伝えた。
ムンバイのジャスロック病院(Jaslok Hospital)に勤務する泌尿器外科医、シャイレーシュ・ライナさんによれば、「母親がまず臓器提供を申し出ます。続いて妻、姉や妹は既に別の世帯を持っており、その家族の反対に遭って断念するケースが多いようです。当病院でも昨年行われた腎臓移殖手術のうち、ドナーの8割は女性でした」という。
ナルマダ腎臓基金(Narmada Kidney Foundation)がムンバイ市内の病院に聞き込みをし、まとめた統計によれば、2008年から2009年にかけて行われた生体移殖186件のうち実に143件のドナーが女性だった。
同基金では「聞き込み調査は一部の病院を対象としていたが、インド全体で同様の傾向を見込んでいる」と説明する。