
設立当初のBISM
歴史研究家の便宜を目的として、プネを拠点に歴史資料の保管とアーカイブ化を推進するインド国立歴史研究機関、バーラット・イティヤス・サンショーダク・マンダル(Bharat Itihas Sanshodhak Mandal:BISM)では、古いものでは14世紀に遡る文献のデジタル化を進めている。
4月8日付PTI通信が報じた。
叙事詩マハーバールタ、経典のプラーナ(Puranas)やヴェーダ(Vedas)などについて書かれた、数百年前の文献およそ4万点が、国家主導による文献保存ミッション(National Manuscripts Mission)の下で一斉にデジタル化され、歴史研究の貴重な資料として用いられることになる。
文献の言語は広くサンスクリット語、ペルシア語、タミル語、カンナダ語、そしてマラティ語にまたがり、国内はもとより、アメリカ、ロシア、およびベルギーからも学者が集まってデジタル化に伴う資料の整理作業に協力して取り組んでいる。
「資料はインドの歴史を紐解く上での貴重な記録に満ちている」同機関職員は語る。
最も古いものは14世紀に書かれたものとされる「グリスタン(Gulistan)」と題されたペルシア語の詩集で、このほかにはインド古代伝承医学アーユルベーダによる治療法や星占い、農業技術「クリシ・シャストラ(Krishi Shastra)」、科学「ヴィギャン(Vigyan)」についての当時の先端研究が垣間見られる資料が次々にデジタル化される。
「サンスクリット語で航空技術について記述した『ヴィマン・ヴァイデャ(Viman Vidya)』なども見つかっており、非常に興味深い」同職員。
資料の一部は長期間の保存に耐えるよう金箔入りのインクで書かれているものもあったという。
BISMは1910年に設立以来、歴史資料の保管と管理を行っている。