メガラヤ州の州都シロング(Shillong)から南に90キロ、インドとバングラデシュ国境の町マウリンノング(Mawlynnong)は、「アジアで最もクリーンな村」という評判を集め、訪れる人が絶えない。
この村は10年前までは、メガラヤの名もなき小さな村のひとつでしかなかったが、2005年にインドの旅行誌「Discover India」で「アジアで最もクリーンな村」と評されたことをきっかけに、国内からの観光客の数が増え続けている。
家屋のほとんどは竹でできた、この穏やかな村の各所には、やはり竹で編まれたくず入れが置いてあり、また各家庭から出るゴミは堆肥穴に入れられ、再利用されている。
村ではビニール袋の利用と喫煙が禁じられており、道や広場には文字通りちりひとつ落ちていない。
公衆トイレは村人によって順番に清掃されるなど清掃活動は毎日実施されており、子供たちは小さな頃から身の回りを清潔に保つよう徹底的にしつけられているという。
万一、ゴミが落ちているのを見つけたら、誰もがそれを自ら拾ってゴミ箱に入れることを当たり前に実行している。
近年、増えているインド人観光客は、村の各所にある滝や、竹で編まれた独特の造りの橋などの風光明媚な景色を楽しみにやってくるが、その徹底的なまでの衛生意識に平手打ちを食わされた気持ちになって帰郷するという。
「この村に滞在し、美しい自然と空気、風景を楽しみながら、それを保つために村人たちが従っている、ごく基本的なルールに気づき、自分が暮らす町でもできることが何かあるのではと考える」観光で訪れていた、あるジャーナリスト。
そのマウリンノング村の住民たちは、「自分のことは自分でする」を実直に守り、従っているだけだ。