タミル・ナードゥ州コインバトール近郊のアリヤルール(Ariyalur)村で恐竜の卵の化石数百単位が見つかってから一週間、突如この寒村に見物人が押しかけ、発掘現場に踏み込んだり、化石などを無断で持ち帰るなどしており、考古学者らを悩ませている。
10月8日付ナブバーラト紙が報じた。
恐竜絶滅の原因を探る貴重な資料となるため、国内各所から考古学者を中心とした研究者が続々と訪れているが、卵の化石発見の報せが舞い込んだばかりの村の周囲には、現在のところ発掘作業を保護する柵なども何もないため、興味本位で人々が現場に入り放題、6,500年前のものとされる恐竜の卵の化石発見を持ち去ってすらいるという状況だ。
「数日来発掘作業に当たっているが、そこらじゅうをあたりかまわず歩きまわる野次馬のせいで集中できない。しかも貴重な化石を平気で持ち帰られてしまうのは非常に困る」研究員のひとり。
こうした恐竜の化石は、同村の付近でこれまでにもしばしば、発見されている。
深いところでおよそ2メートルの地中に埋まっていることもあり、今回は大雨で地表が洗われたことが大量の発見につながったものとみられている。
「今すぐにも発掘区域の保護をしないと、貴重な化石が全て流出してしまい、生息していた恐竜の種類などを調べる手立てがなくなってしまう」研究グループは抗議している。