
150年前のバローダのマハラジャのものと見られる、宝石をあしらった貴重な天蓋が、今月ニューヨークで開かれるオークションにかけられることになった。
3月9日付TNN通信が報じた。
「真珠天蓋(Pearl Canopy)」と呼ばれる天蓋は、50万個を超えるパールとダイアモンド、サファイア、ルビー、エメラルドが縫い込まれ、蔦がビーズでペルシャ模様風に描かれているという豪華なもの。
24日、インド・東南アジアの美術品が出品するものとしては世界最大のオークションにかけられる。
各方面の予想では、およそ500万ドルほどの値がつくものとされている。
「ムガル時代のインド芸術黄金期の名残りを留める逸品だ」
オークションを取り仕切る競売会社サザビーズのカーペット部門責任者は感嘆する。
制作されたのは推定で1865年頃とされ、イスラム教の開祖マホメッドの墓に寄贈するためメディナ(現在のサウジアラビア)に送られる予定だったらしい。
所有していたマハラジャ、カーンデ・ラオ・ガエクワル(Khande Rao Gaekwar)は、特に宝石類に造詣が深く、1867年に「南の星(Star of the South)」と名づけられた世界最大のダイアモンドのひとつを購入している。
天蓋は昨年からロンドンのヴィクトリア・アルバート美術館(Victoria and Albert Museum)に展示されている。
また、やはり宝石類がふんだんにあしらわれた4枚の絨毯とセットで制作されたとされ、うち現存している1枚は2009年3月にカタールのドーハで開かれたオークションで540万ドルの値がついている。