続落するルピーはビジネスの場面はもちろんのこと、海外に留学する、または留学を考えているインド人学生にも極めて色濃い影響を与えている。
「半年前に見積もっていた留学費用ではとても足りず、もっと多くの資金を集める必要に迫られている。あきらめることを真剣に考えている」米国に留学中のグプタさん。
ルピーは今年に入ってから対米ドルで20%も価値が下落、それに伴い留学にかかる費用は大幅につり上がっている。
「近年急上昇していたミドルクラスの海外留学熱が一気に冷め、留学は以前のように富裕層にしか手の届かない、ぜいたくな活動になってしまった」留学斡旋業界の専門家は言う。
「第一、留学ビザの取得基準は元来、非常に厳しい。これに留まるところを知らないルピー安が拍車をかけている形になっている。今年に入ってから海外留学に出かけるインド人学生の数は20%ほども減少した」
ルピーは米ドル以外の貨幣に対しても価値を下げ続けている。
今年に入ってから対シンガポール・ドルで18%、対カナダ・ドルで17%、対英ポンド16%、対豪州ドル13%、それぞれ価値が下落している。