元ミス・ワールドの人気女優、アイシュワリア・ラーイ(Aishwarya Rai)が主演することが決まっていたマドゥール・バンダルカル監督の次期話題作「ヒロイン(Heroine)」が、同女優の懐妊がきっかけで無期限で頓挫し「多額の損失を被った」(同監督)ことをきっかけに、ボリウッド業界にも映画撮影時の契約書に女優の産休に関する条項を追加しようという動きが高まっている。
7月7日付ナブバーラト紙が報じた。
「女優の突然の懐妊による撮影の中止は、大金の動く映画製作に大損害をもたらす可能性がある。これを保険会社から支払われる保険金で補填できるよう、ハリウッドその他世界中の映画製作業界に倣い、ボリウッドにも産休に対する明確な定めを導入してしかるべきだ」インド映画製作者連盟(Film Federation of India)のアガルワル(T.P Agarwal)理事は話す。
ベテラン女優のシャバナ・アズミ(Shabana Azmi)氏もツイッター上で「映画製作は大型プロジェクトであり、その間の予期せぬ中断を防ぐためにも産休条項を契約書に盛り込むことは性差別にはあたらない」と書き込んでいたほか、プロデューサーのラヴィ・アグラワル(Ravi Agrawal)氏もこの流れに賛同している。
いっぽうで元ミス・ユニバースの女優スシミタ・セン(Sushmita Sen)氏その他複数の映画製作関係者は異議を唱える。
「仕事以外のこと、特に懐妊といった個人的なことを契約書に定められるのは本位ではない」スシミタ氏。
また「映画製作は生き物のようなもので、(女優の懐妊以外にも)予期せぬことは多々発生しているはずだ」とは映画製作者スディール・ミシュラ氏。
別の女優は「女優と映画監督との良好な関係構築、そして女優の職業意識にかかる問題で、一概に(契約書の条項として)定められるものではない」ともっともな意見を述べている。