経済的に厳しい家庭出身の才能ある若者を毎年限定数選抜し、インドの理数系最難関大学であるインド工科大学(IIT)に全員合格させることを目指して猛特訓する全寮制学校、スーパー30(Super 30)が、そのカリキュラムに道徳教育を追加して話題を集めている。
スーパー30の創設者であり校長を務めるアナンド・クマール(Anand Kumar)氏は、受験偏重の教育ではなく、「ダウリー」と呼ばれる結婚持参金や財産のひけらかしといったインドに根強い悪習についてもきちんと認識してもらおうと、特別講義を実施している。
「過去の卒業生の中に、IITを卒業して立派な社会人としてデビューするや、結婚式に必要以上の多額の資金を投じ、自らの成功をひけらかすような傲慢な人間になってしまった者も複数おり、わが生徒には学歴だけではなく、総合的に優れた人間になって欲しいという気持ちが強くなった」クマール氏。
最近では東京大学が2名の生徒に教育資金の援助を申し出るなど、スーパー30は全世界から熱い注目を集めている。
これまで歴代の卒業生300名のうち、263名がインド国内各地のIITに合格している。