インド最貧困州との悪名高いビハールの、さらに奥地の小さな村から州都パトナーへ出てきた路上のチャーイ(インド風ミルクティ)売りの息子が2009年、国内の大学最難関であるインド工科大学(IIT)入試に合格、そのサクセスストーリーが若者の間で話題となっている。
7月11日付ナブバーラト紙が報じた。
現在IIT2回生のアビマニュ・クマール(Abhimanyu Kumar)さんは、高等教育を受けようと家族でパトナーに出て来た頃、「IITの存在すら知らなかった」という。
しかし知人に「国内最難関の試験がある」と聞いたアビマニュさんは、せっかくであれば挑戦しようと、父や兄弟と同居の崩れかけた小屋のような住環境をものともせず1日17時間、勉学に励んだ。
しかし1年目の挑戦、2008年の入試には失敗する。
親戚からは「悪いことは言わないからムンバイなどに出て真面目に仕事を探せ」などと揶揄されるも諦めきれず、2度目の挑戦にかけた。
そんなある日、新聞で貧しい家庭の才能に長けた若者を集め、無料でIIT入試一発合格のための特訓授業を実施している「Super-30」の存在を知り、主催者のアナンド・クマール(Anand Kumar)氏にコンタクトを取った。
クマール氏はアビマニュさんの才能を認めてSuper-30への入門を許可、見事2009年の入試に合格することができた。
「IITに入学してから初めてコンピューターというものを触った」アビマニュさん、学費は銀行の学資ローンとIIT奨学金でまかなっている。
出身の村ではヒーローだ。
「僕を見て努力すれば人生が拓けることを、他の若者にも知ってもらえれば」アビマニュさん。
(原文:Tea vendor's son aspires to earn Rs 10L per month)