ムンバイで、家事奉公人(メイドさん)として12時間の過酷な労働に身を投じながら細腕で家族を支えてきた女性に、ついに大きな収穫がもたらされるときが来た。
11日付ナブバーラト紙が報じたところによると、シャンタ・ピライ(Shanta Pillai)さんの21歳になる娘、ワルラクシュミさんが、母の愛情のかたわら寝る間も惜しんで勉学に励んだ結果、イギリスの大学院に合格した。
ワルラクシュミさんは5歳の時に父を亡くした。
「以来母は女手ひとつ、懸命に働いて兄とわたしとを育ててくれました。当初はビスケット工場に勤めていましたが、私たちの勉学費用を捻出するためには収入がとても足りず、きついメイドの仕事も掛け持ちしながら、常に励ましてくれたのです」
イギリスでは国際ビジネス・経営学の専攻を予定しているワルラクシュミさんら一家が暮らすのは、郊外にある1間だけの小さな部屋、しかも電気の供給が非常に不安定なため、勉学を継続するのは大変な困難だったことだろう。
「家族の理解と協力のおかげで、夜中の1時までは電気がなければロウソクなどの明かりで、朝は4時に戸外に出て勉強を続けました」
そんな彼女の並々ならぬ精神力を支えたのは、母の支えはもちろん、目標を明確にしたら、何があってもそれをやり抜くという信念だったという。