40年前、インド人旅行者としてブラジルを訪れた男性が、同国の地下を流れる大河の名前に冠されるほどになった。
ヴァリヤ・ハムザ(Dr. Valiya M. Hamza)氏は、アマゾンの密林の地下4000メートルに、距離にして6000キロに渡って巨大河川が存在することを発見、この河はハムザ川と名付けられた。
地上を流れる大河アマゾン川と平行するように、東の大西洋沿岸までを横切っている。
ハムザ氏によれば、ブラジル周辺にはこのように、地上の河と平行して地下の河が走っている地形的特色があるという。
昨年、ハムザ河発見を発表して以来、初めてインドを訪れているハムザ氏は、発見当初は誰にも自説を信じてもらえなかったばかりか、手ひどい批判にさらされたと振り返った。
元は南インドはコージーコードのフェロケ大学(Feroke College)で物理学の講義を担当する研究者だったハムザ氏は、ハイダラバードの国立地理研究所(National Geophysical Research Institute)で研究助手として携わるようになってから、「地下には異なる世界があることに非常に強い関心を抱くようになった」と語る。
たまたま友人の招待を受けて1974年に観光客としてブラジルに渡航した時、同国では地下の地質についての研究がほとんどなされていないことに気づき、研究所の開設を決めたという。
以来、1992年よりサンパウロ大学(University of Sao Paulo)などと、油田探査や採鉱、気候変動やエネルギーに関する研究に没頭し、ブラジル政府からも注目を集めるほどになった。
「その時、ブラジル政府からの誘いで、リオデジャネイロの国立観察所(National Observatory in Rio de Janeiro)の研究員になったが、その条件がブラジル国民になることだった」
その頃、ブラジルの石油会社の以来によって、アマゾン地域ペトロブラス(Petrobras)における油田の探査に関わっていた、ハムザ氏が世話をする学者のひとりが、地下の地層における通常は見られない温度変化を検出、ハムザ氏が原因となるものを探求していくうちに地下大河の存在を突き止めた。
「地下の世界に魅せられ、研究を続けてきたこの私の名前が、地下大河に冠されるほど、光栄なことはない」ハムザ氏は語る。