チェンナイに住む、現在第7学年(中学校1年生程度)のサンディヤーさんが同級生を含め、他校に通う近所の友達と会えるのは、夏休みの間だけだ。理由は、みんな大学入学許可を取得するための試験がこの時期に既に詰め込まれ、遊ぶ余裕など皆無だからだ。一方のサンディヤーさんは、1年間で試験はわずか2回だけ、残りはクラスメートと遊んだり、クラブ活動や課外活動、読書などに勤しむ。
12日付ナブバーラト紙が、子供たちを試験漬けにすることを避け、試験の回数を極力抑えることで、自主性や社会性を育む教育を積極的に取り入れる方針を採用する市内の学校を紹介した。
例えばサンディヤーさんが通うグッド・アース・スクール(Good Earth School)では、試験を実施する学年をできるだけ遅らせる試みを導入している。ヴァエルズ・ビラボン・ハイ・インターナショナル・スクール(Vael's Billabong High International School)やスリランカ・シニア・セカンダリー・スクール(Sri Sankara Senior Secondary School)などでもこれに倣い、それぞれ第5学年、第6学年になるまで、試験を実施しない。
ヴァエルズ・スクールでは、「小テストは実施するが、ほとんど抜き打ちでやりますので、子供たちがそのためにガリ勉しなければならないようなことはありません。要するに普段の学習姿勢をチェックするわけです。本格的な試験は、そのプレッシャーに耐えられる年齢に達するまでは実施しません」学生係のキランさんは説明する。
こうした学校では通常、学力評価は実験や宿題、課題などから判断されるため、普段の授業で学んだことを身につける姿勢そのものを重視し、結果として試験を行わなくても、学力の維持や向上が望めるとしている。