アッバス・ティレワラ(Abbas Tyrewala)監督は、現在撮影中の新作映画の中で、主演二枚目俳優のジョン・アブラハム(John Abraham)と、妻であり脚本家でもある女優のパキー(Pakhi)とのキスシーンを撮影するという「いたずら」を仕掛け話題となっている。
5月12日付ナブバーラト紙が報じた。
主演俳優の相手役女優に自らの妻を起用するというキャスティングは、インド映画界では珍しいことではないが、さすがにキスシーンまでというのは前代未聞だ。
しかも撮影中の映画「1-800-Love」はパキーが学生時代に脚本を執筆したとされる情熱的なラブストーリーで、「あの頃の私、(ファンの一人として)ジョンに猛烈に熱を上げていたわ。この作品はまさしく、ジョンと私とを思い描いて書いたものなのよ」と公言しているからさらに際どい。
「ハッハッハ、パキーとジョンは見事なまでの熱愛ぶりをスクリーン上に魅せてくれている。実にうれしいことだね。もし二人の相性がよくなかったら、私の作品が台無しだろう?」アッバス監督は余裕の笑みだ。
「パキーの起用は役に最適だからで、その時点で私の妻であることは考慮していない。もちろん正直に申し上げると、当初は少し戸惑ったが(笑)、カメラが彼女をフォーカスした瞬間、役へのはまりぶりに、私たちのプライベートな関係のことは忘れてしまうほどだった」と述懐し、監督自身がキスシーンの撮影を決めたという。
一部の映画関係者の間からは「映画を売り込むためのえぐい演出」というやっかみも聞こえてくるが、「問題のシーンは恋愛映画であるという性格上、必要なものだった。しかし決して生々しいようなものではなく、むしろ観ている方々に爽やかな後味を残してくれるだろう」とはジョンの説明。