野良犬のエムは一昨年の8月に車に轢かれ、獣医も見放すほどの重傷を負った。
しかし、3年以上に渡りエムに餌を与え続けていたデリー南部の住民アンジャリ・カカティ(Anjali Kakati)さんの献身的な看護により、エムは奇跡的に死の淵から救われ、今では以前のように、また元気に走り回っている。
1月13日付ナブバーラト紙が、犬と人との温かな交流について伝えた。
獣医師の判断が性急に過ぎると考えたカカティさん、エムは「自らの運命をまっとうする」権利があると、犬用に車椅子を特注して看護を始めた。
その甲斐あり、事故の後遺症で身体に麻痺が残っていたエムも奇跡的な回復力を見せ、今では自力で歩いたり走ったりできるようにまでなった。
カカティさんにとってエムは、餌付けしている大勢の犬たちの1頭に過ぎなかった。
「ある日、エムがちょっと足を引きずっているようだ、と気づき、その直後に行方が分からなくなってしまったんです。姉と一緒に散々探し回った挙句、市場の隅で丸まっているエムを見つけました。ところが屈み込んでエムを見た途端、思わず声を上げました。顔中血まみれで膿が出始め、まさに変わり果てた瀕死の状態だったんです。それでも私たちを見ると尾を振って迎え、そのいじらしさに胸を衝かれました」エムを救った動機をこう語るカカティさんは今、とびきりの笑顔でエムと戯れる。