タミルナードゥ州のクダンクラム原子力発電所沿岸の沖合に、600隻のボートに黒い旗を掲げ、4000人の漁師が原子力発電所の稼働中止を求める海上デモを静かに繰り広げた。
今月から稼働が予定されている同原子力発電所の建つクダンクラムの世帯のほとんどは漁業を生業としており、漁師たちは、原子力発電所の代わりに、同州でも積極的な誘致が進んでいる再生可能エネルギーのモデルプラントを建設して欲しいと訴えた。
クダンクラムの住民たちは、原子力発電所の建設計画が着手された1980年代から反対を唱えてきたが、今回の日本における原子力発電所を巡る大災害が、その決意を改めて強いものにした。
その一方で、インドの最高裁判所は、原子力発電所プロジェクトの延期を求める住民の陳情を却下しており、深い失望をもたらしている。
「これまで大臣も議員も、高級官僚の誰も、この地を訪れ、私たちの話に耳を傾けてくれた人はいなかった。私たちは国民として扱ってもらえているのだろうか?そんなに必要なものなら、首都の国会議事堂の裏庭にでも建設すればいい。私たちはいらない、そして絶対に稼働を許さないだろう」デモに参加した漁師は固い決意で語っている。